フランスの田舎の村 沼地に住む人々と町に住む人々、そして自然の中での生活を描いた作品 『クリクリのいた夏』 特に何か大きなことが起こる映画ではないけれど それぞれの登場人物の、主役も少ししか登場しない人も 一人ひとりの人間性や生活がしっかりと描かれており、 忘れられない余韻が残る映画でした 主人公のガリスとリトンのその日暮らしの生活の仕方がとても良かった 雨が降ったら翌日はエスカルゴを穫りに行き、町で売る スズランが咲いたらスズランを、 カエルをとったらカエルを売りに行く 5月になったら夜は町に出て歌いに行き、 邸宅の庭仕事を頼まれたら耕しに出たり 裕福では無いが、卑下することもなく、 毎日の生活を楽しんでいる お金が必要になったら必要な分だけ稼ぎに行くという そういうお金とのスタンスが良かったです でも、よくありがちな 貧しいが心は豊かで幸せな人々 対 裕福だが心の貧しい人々 を強調するような映画ではない ガリスとリトンの友人、アメデは生まれてから一度も労働をしたことがなく、 読書と音楽をこよなく愛して上品に暮らす有閑マダムならぬ有閑ムッシュー そんな彼が2人のエスカルゴ狩りについて行き、 木陰で3人でパンを食べている時に言う 「自由とは好きなように時間を使うことだ。 何をし、何をしないのか、自分で選び、自分で決めることである」 ガリスもリトンも、アメデも 異なる境遇の中、違う生き方をしていても、それぞれが自由 お金のある人もない人も関係なく 太陽の下、ワインとともに語り合う 人生の温かい面が描かれていて幸せな気分になりました
by 96770
| 2014-02-04 18:41
| シネマテーク
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