「ほっ」と。キャンペーン

歩いて食べる台湾 プロローグ



かれこれ数年恋い焦がれていた彼の地へ、行って来ました!


12月1日〜5日

高雄→台南→台北を巡る5日間の旅



高雄の空港に着いた瞬間から辺りに漂う

バクテーを彷彿させるアジアンスパイシーな香り


街を歩くと3軒に1軒は飲食店


24時間営業のドリンクショップは

『恋する惑星』に出て来るファーストフード店Midnight Expressに似てキッチュでお洒落


想像以上の食の島、台湾

5日間では食べ足りない

また大好きな場所が出来ました



d0249678_17125630.jpg





台湾旅行記のはじまり!
[PR]
# by 96770 | 2014-12-17 17:23 | travel

地球はみんなの親切で回っているのね



今まで旅先で出会って来た全ての人に

ありがとうと伝えたくなりました、ね




先週から、

母の友人の友人の友人の親戚のフランス人の男の子 テオ(21)が日本にやって来た


フランス語話せる同年代の子で

誰か日本を案内してくれませんかと、伝言が回って来たので

神戸を案内することに。



とは言ったものの、フランス語は基礎挨拶レベルゆえ

フランス留学経験者の友人を助っ人にスカウト



ところがですね

意外と住んでいる街を案内するのは難しい


神戸観光とは?

中華街…?北野…?面白いのかな〜?


なんとな〜く歩き回し、

夜はフランス語のレッスンがあったので

そのまま大阪まで連れて行き、

レッスンに混ぜてもらったりみんなでお好み焼きを食べに行きました



いやーアテンドって難しい!



全く楽しく無かったんじゃないかと思いますが、

京都も行きたい!とお声がかかったので

昨日はまた別の友人を誘い、3人で京都へ馳せ参じました



お昼は「餃子王」(すごく素敵なお店!写真撮りたかったけど忘れちゃった)

8席カウンターのみ、中国からやって来たご夫婦2人でやっている小さなお店

事前調査通り、全く日本語が通じません

メニューの番号を紙に書いて注文します


・水餃子
・本日の水餃子 (多分ニラ入り)
・焼餃子
・ザーサイ
・ダールー麺
・ジャージャー麺
・マーボー豆腐
・白ご飯


美味しかった〜!

特に水餃子、ダールー麺、ジャージャー麺、いや全部

それからマーボー豆腐が意外な味付けで、本当に美味しかった!

真っ赤でミンチ肉がいっぱい入ってる麻婆豆腐とは違い、

薄茶色でサラリ

ミンチ肉はあんまり入っていなくて豆腐がメイン

胡椒が華やかな風味を効かしていて

何かしらハーブな後味が広がる

大人でシックなマーボー豆腐でした


3人お腹いっぱいになって3,500円くらいです


隣りにやって来たおっちゃんが中国の方で、

取り分ける小皿が欲しいとか、水が欲しいとか

通訳してくれました

中国では水餃子が一般的で、

前日残った水餃子を朝御飯用に焼いて食べるのが焼餃子らしいです

餃子は水餃子も焼餃子も全部チャオズゥー

「チャオズゥー ハォツゥー!」

欲しいものがある時は、漢字を書けば伝わるそうです


いや〜美味しかったなあ!

全く言葉は伝わらないけど、お店の方もお客さんも

とっても親切で雰囲気も良かったです




そして、お知り合いから招待券を頂いた「細見美術館」へ

『仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―』



d0249678_13382680.jpg




予備知識無しで行ったのですが、これがよかった

昔の日本人はお洒落だなあ


テオから色々質問されるので、これまた勉強になる

This is old Manga of ZEN spirit ! (禅画)

He is a member of seven gods team ! (七福神の布袋さん)

とか分かってくれたかな?



そして、是非行きたいと言っていた「三十三間堂」へ

英語の解説があるので助かります

「木で出来てるの?」とか「彼はなんの神様?」とか

質問されるとその度「そういやなんだろう?」と

改めて関心を持って観れました

ひとつづつちゃんと見て行くとなかなか面白いですね



最後はここも是非連れて行ってほしいと言われていた、

外国人に一番人気と名高い「伏見稲荷神社」へ

ここは特に面白かった!

神社というより、山

頂上まで行くとぐるりと回って1時間から1時間半ほどかかります

夜、ほんのりライトアップされている無数の鳥居は幻想的

時折見える京都の夜景も綺麗


友人もテオも気に入ってくれたみたいで良かった良かった



京都は観光地に事欠かない上、

こちらも観光者として楽しめるからいいですね


夜は大阪まで戻って友だちの住んでいるシェアハウスへ

日本人の家も体験してもらえて良かったかな!




2回目となると、言葉が通じなくとも

なんとなーく会話になるもんですね



しかし、人をアテンドするのがこんなに大変なことだったとは。

今まで何気なく海外旅行して

何気なくいろんな人のお世話になって楽しんでいました



小学校の時ホームステイしたオーストラリアで、

言葉の通じない私に、カンガルーの餌を食べて見せたり

体を張って笑わせてくれたショージア

デリーのお家に泊めてくれてご飯も作ってくれて案内もしてくれたジャヤさん

リシュケシュの街をバイク3人乗りで案内して回ってくれたジュエルくん

そして何よりNYでお家に泊めさせてくれ、おいしいご飯に楽しいお話、

釣りにお寿司にと、至れり尽くせりに歓待してくれたマチ子さん


本当に本当に、みんなありがとうございます



今回、初めて人を案内してみて、

どれだけ自分がいろんな人のご好意のお陰で

いつも楽しい旅が出来ているのか、

それが当たり前ではない、すごいことだと

分かって良かったな

たくさんの人にエネルギーを使ってもらっていたということもよく分かったなあ

少しでも、今まで良くしてもらって来た分を

次へと回せて行けたら嬉しいです




それから案内するときは、多少気遣いしつつも

自分が楽しいことをやった方が面白いということ、

あと、あんまり知らない街を案内する方が良いみたい

京都面白かったな




さて、フランスへ行く前にもう少しフランス語勉強しておこう!
[PR]
# by 96770 | 2014-11-27 14:31 | 日記

『用心棒』


清兵衛一家と丑寅一家の抗争により、

荒廃とした宿場町へ、流れ者・三十郎がふらりとやってくる


『用心棒』 監督/黒澤明


d0249678_1340365.jpg





オープニングから音楽が良い!

お洒落だなあー!





洗い物したり、士気を高めて外出したいときに聞いています

クラシックでもないし、民謡でもないような

なんとも独特



四方田犬彦「『七人の侍』と現代」の中で、

黒澤明には、フェデリコ・フェリーニとニノ・ロータのような

あ・うんの呼吸で通じる音楽パートナーと終生出会うことが出来なかったと

書いてありましたが、そうかな?

どの作品も音楽が非常に印象的で唯一無二

低い太鼓の音が画面を引き締め、緊張感がある

今聞いても全く古くさくなく、

特に『用心棒』の音楽は音楽だけでも楽しめます




やっぱり三船敏郎はかっこいい

こういう人を「スター」と呼ぶんですね

存在感がある



三十郎以外はみんな抜け作なのに、

丑寅一家の三男・卯之助だけがかなりの切れ者だから

手に汗握ります




ラスト、「これで静かになるぜ」と言って去って行く三十郎

争いが無くなったのは嬉しいけれど、

町と一般人にダメージ与え過ぎたんじゃ?とちょっと心配


ウルトラマンみたいです
[PR]
# by 96770 | 2014-11-13 14:13 | シネマテーク

『椿三十郎』と『ウォンテッド』の倫理観


次席家老の汚職を城代家老に摘発した九人の若侍たち

しかし全く相手にしてもらえない

そこで、大目付・菊井に相談するが実は菊井こそ黒幕

城代家老に濡れ衣を着せるため、菊井は城代家老宅を取り囲む


流れ者の剣豪・椿三十郎が九人の若侍に味方し、

何とか城代家老の奥方と娘を助け出すが、城代家老は連れ去られた後だった


さて、如何にして城代家老を見つけ出し、

菊井を成敗するか

三十郎が知恵をしぼり、剣を抜く!



『椿三十郎』 監督/黒澤明

※今回、日本語字幕付で鑑賞したのですが、

聞き取りにくいセリフや、耳慣れない言葉が多いのでオススメです


d0249678_12403220.jpg



これは面白い!

痛快アクションコメディ!

『用心棒』の大ヒットを受けて続編的作品として撮られた本作ですが、

『用心棒』より更に痛快さ、娯楽性がパワーアップ

続編は面白くない、という通説を覆す会心の作です



全く役に立たない九人の若侍や

捕虜として捕まっているのに全く危機感ない木村、

これまた全く危機感のない城代家老の奥さんと娘さんの会話が

随所に散りばめられ、いつになくひょうきんな作品

黒澤明監督の作品の魅力的な人物は、

戦って強い人や賢い人が多かったけれど、

『椿三十郎』では剣の強さではない、城代家老の飄々とした強さや

ちょっと抜けている奥さんの浮世離れした、それでいて賢いところが魅力的でした


文句無しにコメディとして楽しめる、オススメの一本!




ところで、これまた深いなあ、と関心したのは

悪を倒すヒーロー、椿三十郎を手放しで肯定しないところ

悪を倒すため、バッタバッタと人を切って行くのですが

それを肯定しない


こんな状況じゃあ人殺しも止む無し、と普通思うから

奥さんの「人を殺すのはよくないですよお〜」というセリフに

思わず笑ってしまうけど、

自分を助け出すために人を切った侍相手に「だめですねえ〜」と

言えるのは、実は凄いこと


椿が去った後、城代家老が語る想いが秀逸です

徹底して悪を倒す痛快さよりも、丸く納めるのもいいかもしれない

身をていして活躍した椿三十郎を賛美しないのがすごい




つい、アンジェリーナ・ジョリーの『ウォンテッド』を思い出しました


古代から続く秘密の暗殺者集団「フラタニティ」にスカウトされた、

平凡な男の人が暗殺者としてトレーニングされていく物語

(フラタニティは元々繊維業者の集団で…というのが

元々石工の集団だったフリーメイソンの設定とそっくりで、

予言する機織りが出て来たり、荒唐無稽で結構面白い映画です)


ここで、主人公が暗殺者として教育される倫理観が怖い


「1人殺して1000人助かるなら、殺すべし!迷うな!」


予言する機織り機の命令で暗殺対象が決定するので、

暗殺者には、対象がなぜ殺されるかは知らされません

で、主人公は初め「理由が分からないのに殺せない!」って

至極真っ当な反応を示すのですが、

だんだんと洗脳されて行き、立派な暗殺者に仕上がるのです


この、"敵"側の真理が一切排除され、

"まだ起きていない犯罪を未然に防ぐために"殺すことを

正当とする正義感や

人を殺すことに対する内省が一切ないところ

アメリカっぽくてなんとも恐ろしい映画だなあ、と思っていました




で、改めて、『椿三十郎』はすごい

魅力的な主人公を描きながら、それを否定する

悪い奴を殺すだけじゃあ平和にはならないってことを、

こんなにもカッコいい主人公にたくさん切らせておいて

語るところがすごい

頭の良い城代家老の"ツラがまずい"っていうのがすごい

顔がかっこよくて剣の腕が立って、しかも切れ者ってのが

ヒーローじゃあないんだよ

[PR]
# by 96770 | 2014-11-13 13:31 | シネマテーク

世の中怖い『悪い奴ほどよく眠る』

社会の悪を痛烈に描いた傑作復讐劇


『悪い奴ほどよく眠る』 監督/黒澤明


d0249678_1361619.jpg



全く、すごい映画だねえ



目に見えている悪(復讐の対象:岩渕)だけでなく、

さらにその上に君臨する見えない巨大な悪(岩渕が電話で話す相手)、

そして悪に対し思考停止し、

盲目的に従っている小役人(特に和田さん、そして一般市民の象徴)まで、

3種の悪を描いている


卑近な悪から巨悪まで

虫の目になり鳥の目になり書かれた脚本がすごい


和田さんはまさにハンナ・アーレントの言う"凡庸な悪"を体現している


全く根は善良な人なのに、組織に組み込まれると

善良ゆえに追従してしまう怖さ



西の友人、板倉のセリフ

「あれは人間じゃないぜ!役人だ

官僚機構の鋳型にはめ込まれた特殊な生きもんだ!」

胸に響きます




そして悪を倒そうとする西さんに決定的なダメージを与えるのが、

根が善良な和田さんと佳子さん(岩渕の娘であり、西の妻)という皮肉

社会を変えようとする人の足を引っ張るのが、

良心的だけど現実の残忍さを直視出来ない飼いならされた優しい人々というところに

悪vs善で終わらない現実味がある


真っ当な良心は悪が支配する仕組みの中では無力

人間らしい情にほだされると負ける



「何もかも恐ろしく簡単で醜悪だ!」




でも、それだけだとあんまりにも世の中辛過ぎる
[PR]
# by 96770 | 2014-11-10 13:34 | シネマテーク