「ほっ」と。キャンペーン

<   2014年 06月 ( 8 )   > この月の画像一覧

気になるインド①Tara Books


昨日読んでいた本に出て来た

インドはチェンナイにあるTara Books(タラ ブックス)


手漉き紙に少数民族の絵をシルクスクリーン印刷する

主に絵本を出版している出版社


1階が本屋

2階はミーティング兼応接室、経理・総務の部屋、トイレにキッチン

3階は編集部

屋上はペントハウス

海外からの学生やデザイナーがいつでも泊まれるようになっている

そしてリキシャで20分ほどにある印刷・製本所



シルクスクリーン印刷し、手作業で本に仕上げて行く工程が

youtubeにありましたので、ぜひ!

冒頭のミーティングに映る、

白髪の綺麗な女性が代表のギータ・ウルフさんです








とても良い雰囲気

本屋、編集部、印刷所が集結しているのも理想的な仕組みです

ぜひ行って見たい

でもその時は、観光客としてではなく

取材のお仕事として行きたい




ある女性作家のインタビューで、感銘を受けたことが一つ

彼女がずーっと憧れていた作家さんについて

ブログなどで発信していると、縁が回って会える機会が出来ました。

その時彼女は、

「いちファンとしては会いたくない!

同じ作家の立場で会いたい!」

と胸に決め、本を書き、

処女作が賞を受賞し出版

憧れの作家に会う直前に、見事作家デビューを果たしたのでした




憧れの人にファンとして会いたくないという気持ち、分かるな

Tara Booksに行くまでに、お客さんではなく、

何か肩書きを持って取材に行きたい


意外と、やりたいことをやる為の道具は手元に揃っているもの

あとは手を動かすだけ





ところで、

一昨年訪ねてからインドの虜。

以来定点観測を続けています。



行きたい街、訪ねたい場所が集まる集まる



アレッピーでクルージング

カンニャクマリの3色に交わる海

今一番熱い街・ムンバイ

インドで唯一フランス領だったという、異国情緒漂うポンディシェリー

世界最大のエココミュニティ・オーロヴィル

チャンディガールとアーメダバードでコルビジェ建築巡り

アリバグにあるスタジオムンバイの本拠地

ケララ州のアーユルヴェーダ治療院

フランス人が経営する、デリーの洒落たゲストハウス THE ROSE

インドの代官山ことハウズカースヴィレッジ

ブルーシティ・ジョードプル

ANOHKIのワンピース

でも、あのむせ返る様な空気を吸うだけでいい



うーん、旅行に出たい!
[PR]
by 96770 | 2014-06-27 14:58 | travel

こんな人が好き!『女たちよ!』


「日常の振る舞いにこそ、その人となりは現れる。」

スパゲッティの正しい調理法から

セーターの着こなし方まで指南する

独断と偏見に満ちた粋なエッセイ


『女たちよ!』 著/伊丹十三


d0249678_199124.jpg




なんてカッコいい!


本場イタリアのスタゲッティのゆで方を書き記し、

洋食屋のスパゲッティに苦言を呈し

「これをあなたはスパゲッティと呼ぶ勇気があるのか。

ある、というなら私はもうあなたとは口をききたくない。」

と。


この一文でノックアウト

かっこよ過ぎる!



日常生活で、1つや2つは

センスの悪さに驚くことがあっても、

一冊本が書けるほど、注意深く意識を持って生きていない


ちょっとした(と普通は思ってしまい見逃す)立ち振る舞いに現れる

趣味の悪さや人々の怠慢に対し、こんなにも敏感だと

生きにくかったんじゃないかな

でもそれこそがダンディー




かじっただけでは真似出来ない

美意識に溢れた一冊

全日本男児必読書
[PR]
by 96770 | 2014-06-23 19:30 | 書店

ヤジ問題


巷で話題のヤジ問題


18日に行なわれた東京都議会の一般質問で、みんなの党の塩村文夏議員が

妊娠や出産に関する子育て支援策について発言している際、

「自分が早く結婚した方がいいんじゃないか」

「産めないのか」などと、誹謗中傷するヤジを受けた問題




新聞でこの記事を読んだときは唖然とした




こういうのは謝って解決するような失言ではない


その人の人間性や思想は

言葉の端々にこそ如実に表れてしまう

無知や経験不足は、努力で改善できる


しかし、こびりついた差別的意識や偏見は

本人は大したことと思っていなかったり

はたまた当然のことや常識と思っている節がある


だから変わらない



いじめはいじめた人だけでなく、見ていた人も同罪というように、

このヤジに対し、笑っていた周りの議員も同罪でしょう



こういう意識の人たちが国をつくっていこうとしているのだから恐ろしい




日本は先進国を装っているけれど、

まだまだ根底には女性蔑視の意識がはびこった

文明国とは言い難い状況なのだな、と愕然としました




2014年6月22日の日経新聞の社説・春秋を一部抜粋

「結局本音では女性を一段低く見ている。そんな意識が

社会の中になお消えずに残っていることも、また否定しきれない事実であろう。

それがたまたま都議の口からこぼれ出たのだとすれば、

犯人を捜す以外にもやることはたくさんある。」


日経新聞よ、たくさんあるという"やること"について

具体的に書いてほしかった



差別意識は、謝って撤回すれば

突然本人の思考回路から消え去るものではない



人の意識を変えるのは難しい

どうすれば、女性を低く見る意識は改善されるのでしょう
[PR]
by 96770 | 2014-06-23 18:49 | 日記

語りかけてくる歴史本『若い読者のための世界史』


世界が誇る美術史家、エルンスト・H・ゴンブリッチ

職にあぶれた若き日の氏が、

弱冠25歳にして書き上げた一冊

語りかけるような文体に、思わず惹き込まれる


『若い読者のための世界史』 著/エルンスト・H・ゴンブリッチ



d0249678_0255241.jpg




いや〜本当に面白かったなあ!

知的好奇心に心地良く答えてくれる本でした



働くようになると、いろんな人とお話しする機会があります

その度、歴史を知らないがゆえ

綱渡りのように、会話をくぐり抜けてきました


歴史を知らないと昔のことも、

現在起きていることも理解することができない


もう少し世界の歴史を知らないと


一時期流行った

高校の教科書を読みなおそう!っていうのは

肌に合わない

なるべく易しく分かりやすく

しかもざーっと全体像をさらってくれるような本を探していました


まさに救世主


歴史初心者にはもってこいの一冊です

ヨーロッパを中心とした世界の流れを網羅的に

ざっと読める




1番素晴らしいのは第一章

歴史に詳しい人も、ここだけは読んでほしい

ゴンブリッチさんの歴史に対する

心意気がロマンチックで粋

今までの歴史本のイメージを一新してくれます


お洒落な章タイトル

物語のような生き生きとした文体

なるべくどの民族についても良い面悪い面等しく書こうとする姿勢

出来事の関連性に配慮した流れ

歴史上の人物の描写には手応えを感じます




歴史嫌いの人はまずこの一冊を!

面白くて眠れなくなります




言葉の語源や読み手への呼びかけ、

まるで詩のようなゴンブリッチ自身の歴史と人類へのメッセージが

織り込まれ

緩急つけて進みます





映像を喚起させ、歴史上の人物への共感を呼ぶ文章が秀逸

こういう書き方があるというのも勉強になりました




歴史を知りたい!と思っても、

初学者の思いつきを打ち砕くに十分な退屈な本が多い

それに歴史と一口に言っても、

あまりにも広大で膨大

重箱の隅をつつけば無限大



この本なら、ヨーロッパに的を絞りつつ

イスラム教やキリスト教、孔子やブッダの教えを

大胆に数行に噛み砕いてエッセンスだけをまとめてくれたり、

啓蒙主義の起こり、マルクスの考えなんかも

ざっくり要約し、人類の発生から第二次世界大戦まで

ざーっと一本、筋道をつけてくれます



歴史は語る人によって解釈の変わるものだと思うが、

まず何か基準が無いと比べられない

その一本目の基準線を引くのにピッタリ

この本がまず私の歴史観の第一本目の基準線になりました

歴史にロマンと興味を抱けたことが何よりも収穫です

この本から出発して、

私の頭の中に生えた歴史の細い細い一本の木に

枝葉をつけ、果実を実らせて行きたい



誰にでも偏りはあるので、全く公平な歴史の本は書けないと思う

ゴンブリッチさんがどれほど偏った人なのか

まだ分からない

でも、人類への希望、人柄の良さが滲み出たこの本なら

許せるな




特に興味を持ったのは

産業革命と社会主義の興り

もはや他人事ではない

こうして「労働」が生まれたんだなあ

まさに今日の私たちの社会の仕組み、仕事観に繋がっている

悪名高き「ゆとり世代」として

「労働」の意識を良い方向へ変化させる一助になりたいです



今、同時代で起きていること、ITや科学の面だけでなく、

社会起業家とかナチュラルヘルシーブームとか

ヨガブームとか手仕事ブームとか

これらも何か大きな社会的意識の

劇的な変化への前奏かもしれない



30年100年500年先に振り返ると、

今日この1日も、世界史に刻まれる大きな革命のまっただ中

そんな意識が芽生えました


世界を知り、現在を知る為の

有益な取っ掛かりになる一冊です

歴史に苦手意識があったからこそ、

同じような人にぜひともオススメ
[PR]
by 96770 | 2014-06-18 00:30 | 書店

言語学習は愉しみ『わたしの外国語学習法』ロンブ・カトー



ことばに夢中になる多外国語習得者

ハンガリー人のロンブさんが

ほとんど自国を出ることなく25年間で16カ国語を身につけていく

その過程と秘訣、ことばにまつわる小話をつづる


『わたしの外国語学習法』 著/ロンブ・カトー、訳/米原万里


d0249678_14114147.jpg



米原万里さんの著作にも度々登場するので

気になっていました



何度か挫折しそうになりながら、なんとか読了



学んだことは一つ

『外国語学習は、その言語で書かれた本、

できれば興味のある本を読むことから始めること』


フランス語で本を読めるようにはなりたいのは山々だけど…

まだちょっと無理かなあ、億劫だなあ、と及び腰でしたが

ロンブさんに励まされると、読める気になってしまいます

この点だけでも、この本を読んでとても良かった

彼女の言葉には説得力があります




早速

フランスの子ども向けに書かれたゴッホの生涯と作品をまとめた

薄い冊子を読み始めたのですが、面白い

分かる単語や言い回しを発見すると

脳みそがピカッと光り、学習意欲が高まります




他にもロンブさんが実践して来た学習の秘訣が書かれているのですが、

そりゃあ、これだけやれば身に付くわな

といった感じ

読むだけで、実践する前に疲れてしまいます




結局、言語学習を

"勉強"という姿勢ではなく"心から楽しめる余暇の知的な遊び"

として、積極的に楽しんで学べることが大事なことのようです


純粋な外国語の楽しみについては、米原万里さんの

『不実な美女か 貞淑な醜女か』

の方が断然おすすめ
[PR]
by 96770 | 2014-06-16 14:37 | 書店

芸術ってすごい!『楽園のカンヴァス』



ルソーに心酔するMoMAのアシスタント・キュレーターことティムと

学会を賑わす新進気鋭のルソー研究家ミス・ハヤカワ


ルソーを愛する2人が伝説のコレクターに招待される

存在するはずのない、1枚の絵画

その真贋を見極めるため


芸術に身を捧げる者と、芸術を愛する者たちの

絵画をめぐるミステリー


『楽園のカンヴァス』 著/原田マハ


d0249678_2254252.jpg



原田マハって名前が今っぽくて嫌煙していたけれど、

ルソーの絵画を巡るアートミステリーという

甘い触れ込みに釣られて手に取ってしまいました



物語にツッコミどころはあるし、

センスも良くないし、

文学的感動に打ち震える本でもなく、


「ああ、こういう本が好きなのね」とイメージを抱かれそうで

諸手を挙げて大好きというには、ちょっと小恥ずかしい


でも、ページをめくる手は正直

1日ですっかり読んでしまいました

非常に面白かったです




今まで

芸術という言葉にいわれもなく魅了されていたけれど、

どこか遠巻きに眺めていただけでした


この本を読んで、美術作品に込められた

人間の情熱に惹かれた



絵を見る目が変わります




岡本太郎にさんざん、

他人事ではなく、芸術こそ自分自身の問題なんだ!

と言われていたけれど、ようやくその意味が

実感をともなって理解できました



芸術がのっぴきならない問題、

私自身に関わっていること

そう感じさせてしまうのが、この本のすごいところです



主体的に関わらなくては、と渇望

芸術

知らずに一生を終えるのは、あまりにもうかつかも
[PR]
by 96770 | 2014-06-10 23:24 | 書店

『ヴェネツィアの宿』のちょっと良い話



幼い頃の思い出、留学の頃、家族の話

どこか悲しくも澄み切った、美しい言葉で綴られる12章


『ヴェネツィアの宿』 著/須賀敦子


d0249678_20595820.jpg



フランスに留学し、

教会の寮で出会ったドイツからやってきたルームメイト、カティア

須賀さんより年上の彼女は、母国で教師の仕事を辞してやってきた

初対面ですらすらと自分のことを語る彼女



『ゆっくり本を読んだり、人生について真剣に考える時間がほしかったので、

仕事をやめてフランスに来た、と彼女はひと息に話した。

しばらくパリに滞在して、宗教とか、哲学とか、

自分がそんなことにどうかかわるべきかを知りたい。

いまここでゆっくり考えておかないと、

うっかり人生がすぎてしまうようでこわくなったのよ。

そういうことをするためには、自分の国をはなれたほうがいいと思って、

パリに来ることにしたの。』



今まで聞いたどの留学理由よりも素敵で、

思わずノートに書き留めました



留学すると言うと、たびたび理由や目的を聞かれるけれど、

いつもぴったり来ることを言えませんでした



こんな風に留学理由を語るカティアさんの感性も

そんな彼女の言葉をそのまますっと拾う須賀さん感性も羨ましい




自分の外に、自分のことばを見つけるとき

思いがけず友人ができたような嬉しさと懐かしさが湧きます
[PR]
by 96770 | 2014-06-10 21:22 | 書店

レイモンド・マンゴーは人生の関所『就職しないで生きるには』


就職しないで生きるには?

頭とからだを、自力で生き抜くために使うこと


枯渇につながる労働とはべつのもの

根源的利益を求める人生の指南書


『就職しないで生きるには』 著/レイモンド・マンゴー


d0249678_2142342.jpg



マンゴー曰く

「なにかちがった種類の利益があるにちがいない、いやあっていいはずだ、

とわたしは思いいたったのである。

人びとが、やって楽しいことをやりつつ、

心の奥底で自由に生きていられるようにしてくれるなにか。

そんなことをやりながら、なおかつ生計がたつ道をひらいてくれるなにか。」


そんな何かを今も探して生きている人、

「ほどほど」では、ウソをついてる気分になっていしまう人は必読


読んでも何も解決しませんが、

色んな生活をしている人を眺めるのは知恵になる


なるべく多くの人生に学び、

なるべく誰の意見にも依らずに生きるのが良い





アメリカ各地を転々とし、

ひょうひょうと書きつづるマンゴーだが

"ものを書くこと"について書く彼が

ちょっとだけアツくなる最後の数ページが良い




自分で生きていく方法を考えよう

と、前向きになる本です
[PR]
by 96770 | 2014-06-03 21:29 | 書店