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『ミザリー』に学ぶ人間の怖さ


小説「ミザリー」シリーズで国民的人気作家となったポール。

雪山の別荘でシリーズ最終作を書き上げたポールは

吹雪に巻き込まれ事故にあってしまう。

たまたま通りがかった看護婦アニーに助け出され、

彼女の家で看病をうけるポール。

「ミザリー」シリーズの1番のファンだというアニーは

献身的な看病を施すが…


『ミザリー』 監督ロブ・ライナー  原作/スティーブン・キング


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ああ、怖かった…

100分ずっと張りつめていました

見終えると、体に力が入っていて

肺が収縮していたのがわかります



しかし、面白い!

恐怖映画は門外漢でしたが、

わざわざ怖い映画を観る人の気持ちがようやくわかりました



アニーを演じるキャシー・ベイツの顔と髪型、振る舞い、

リアルさが恐怖をかき立てます



とくに雨の日に気分が下がる、あのかんじのリアルさ!

テンションが低い時のアニーの顔!

ああ、分かる!

低気圧が苦手な人は、自分の中のアニーに気付くはず


機嫌の良いときの親切さから一転、

ちょっとした言葉が癪に触って突然激昂するかんじ

激しくて生生しくリアリティがある


振れ幅の大きい、大げさな人格なのに

リアリティを感じさせる部分に演技力を感じます


“人間のまともさ”の危うさが表現されていて

だからただ怖いだけでなく、すごく面白い作品です



一体どこからがまともな人間なのか

完璧におかしな人なら怖くないが、

冷静な時のアニーは客観的に自分を分析できる人

その冷静さ、二面性が恐ろしい



もちろん、ポールを演じるジェームズ・カーンも演技派

体が動けない分、表情で魅せる


密室の中、2人

息の詰まる恐怖


外の世界で唯一ポール失踪に疑問を抱く保安官の飄々とした捜査と

緊張感張りつめる密室との対比もハラハラ感を募らせます





特典映像のメイキングは必見

監督、脚本家、カメラマン、役者たちがそれぞれ

気をつけたことや好きなシーンを語るのですが、

とくにカメラマンの話が面白い



わざと広角レンズを使いアップで撮影することで、

アニーの顔がゆがんで迫力がでるとか


シーンごとに、どういう工夫をして撮影したか、

そのお陰でストーリーに対してどういう効果があるのか、

解説が面白いです


特に恐怖とは、刺激的で感じやすいものなので

この映画の撮影がとても上手く、効果的なんだと

よく分かりました




一生に一度は観るべき名作です



ああ、怖かった…
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by 96770 | 2014-08-19 21:04 | シネマテーク
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