桐島洋子さんの『渚と澪と舵』は人生のバイブル


人生のバイブルになりました

親しい人たちに、今一番おすすめしたい一冊


第1章から第4章は3人の子どもたちへの手紙と、

世界各地から家族や友人に宛てた手紙をまとめたもの

そして文庫版再版の際に加えられた第5章と6章は、

当時の自身を見つめる自伝的小説の断片


非凡な生き方を記す筆者の処女作改訂版


『渚と澪と舵ーわが愛の航海記』(文春文庫)  著/桐島洋子


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退屈な常識の下、安全に繰り返される予定調和な会話

そういうもの飽き飽きしたら、ぜひ手に取って読んでほしい

特に若い、同世代の、全ての日本女性に読んでもらいたい

爽やかな開放感が胸を打つ


近頃増殖している妙に明るく前向きで

それでいて悲しいくらい薄っぺらい若者の、

自己満足エッセイとは全く異なるものなのでご安心を。


永井均が『子どものための哲学対話』に書いていた、

”根の明るい人”の話を思い出しました

洋子さんはまさに根が明るく上品



ベトナム戦争時に従軍記者として奔走する筆者の戦争見物は

不謹慎過ぎて読んでいて冷や冷やする

しかしどんなに不謹慎な発言をしても、決して下品にはならない

だから好き



やっぱり生きていく上で大切なのは美意識と哲学

万事、自分のペースで押し進め、

何事にもきっぱりとした態度で言い切る筆者

でも嫌味がない


筆者のきっぱり言い切る口調には、

"自分"として生きていく自信と自負と責任感を感じます





1章から4章までは、破天荒で非凡な女性の逞しい記録

その激しく自由な生き方に、凝り固まった脳みそを揺さぶられたら、

ガラリと雰囲気の変わる最後の2章を居住まい正して読みたい


遠くにいる真似出来ない人じゃない、そう思わせてくれるこの2章に価値がある



常識の枠を軽やかに越えるように見える彼女にも

こんな常識的な葛藤があり、どうしようもなく立ち止まって踏み出せなくなる日があったのだ


超人のように見える人、天才的な人を見て

○○さんだから出来ること…と言う人は多い

でも、天才と凡人の違いは思っているよりも

ずっとわずかな差なのかもしれない


どんな状況でも、好転させよう

力づくに好転させる

状況が変わらないないなら自分の考え方を前向きに変えてしまう

その美意識に励まされました


洋子さんの人生への向き合い方が好きです









悩んでいる人を見つけると、

母がいつも歌うあの曲は

サントリーのCMだったのね

洒落てるわ
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by 96770 | 2014-05-21 21:02 | 書店
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